2007年11月24日

11/24-3 出発日 コロール到着

コロール(KOROL)空港
グアム着陸の時のような衝撃もなく、それでもけっこう荒っぽい着陸でしたが
なんとか無事到着しました。
サテライトから空港ターミナルに入り、入国審査を経て荷物をピックアップ。
税関はほとんどフリーパスでした。
出口を目隠ししている衝立(ついたて)を回り込むと、
南国の雰囲気を感じる到着ロビーです。
出口正面のレンタカーや観光局のカウンターの脇に、旅行会社が机を出しています。

工程表の案内どおりインパックツアーズのカウンターに行くと、航空券を預け、
引き換えに名前が書かれた小冊子を渡され、
建物を出て左でバスを待つよう指示されました。

インパックツアーズのマイクロバスでホテルへ送迎
出入口では、到着した旅客に一冊づつ『Alii!』という小冊子を配っていました。
カウンターで受け取ったものとあわせこの2冊は、
パラオ初体験の私たちには、いい情報源になりました。

建物の前の車寄せには、すでにマイクロバスが何台か止まっています。
指定された場所で待っていると、どうやら10数人が同じバスに乗り合わせるようです。

やがて日本人の若い女性スタッフがやってきてバスに案内され、点呼終了と同時に出発しました。
車内では、パラオの基本情報(電気、電話、両替、タクシー、チップなど)の説明と
ここ数日の天候についてブリーフィングがありました。

バスは空港から近いホテルから順に乗客を降ろしていきます。
わたしたちの泊まるVIPホテルに着いたとき、車内に残っていたのはあと一組だけでした。
時刻は22:50。着陸してからちょうど1時間たっていました。

VIPホテルにチェック・イン
VIPホテルは、コロールの街を貫くメインストリートから50メートルほど奥まった
路地の突き当たりにあります。

入り口のドアを入るとソファが一組、その奥に小さなフロントがあります。
フロントの脇に2階に通じる階段があるだけの簡素なロビーでした。

フロントにはフィリピン人の女の子がひとり。
わたしたちが到着したときは、私用電話の真っ最中でした。
日本語はまったく話せません。

ルームキーを受け取ると、インパックツアーの男性スタッフ2人が
荷物を部屋まで運んでくれたので、US1$づつチップを渡しました。
部屋は3階、部屋番号は忘れてしまいました。

建ってからかなり年数がたっている感じで、
カーテンは日焼けしているし、エアコンは古いし(でもちゃんと動いた)、
テーブルや整理ダンスは、どこかからとりあえず中古を持ってきたという風情でしたが、
予約の際にリクエストしたとおり、室内は充分広く、バルコニーもついているし、
ベッドカバーの模様も南国らしくて、快適に過ごせそうでした。

バスルームも広いのですが、
洗面台の隣に便器、その奥に大きな(大雑把な)バスタブがあります。

部屋をひととおり検分してから、荷物を解き始めたのが23時過ぎ、
順番にシャワーを浴びて一服していた0時30分、
翌日からお世話になるダイビング・サービス、アクアマジックのスタッフから電話があり、
集合時刻などを知らせてくれました。

ベッドに入ったのは0時55分、
朝9時半に成田に着いてから、15時間余り(時差なし)たっています。
パラオへは、直行便か、せめてヤップを経由しない便を使うべきでしょう。
距離が近い割には時間がかかります。

11/24-2 出発日 機中の人

成田-グアム(CO962 NRT-GUM) 機内サービスは褒められない
わたしたちのシートは46で、最後尾です。
すでにかなりの人が搭乗しているので、自分たちの席にたどり着くのに結構手間取りました。
見回すとあいている席は1席もなく、完全な満席です。

アメリカ系航空会社を利用するのは本当に久し振りです。
アジア系航空会社に比べるとサービスが行き届いているとはいえません。
FA(フライト・アテンダント)の平均年齢はかなり高めで私語も多く、業務を淡々とこなす印象です。

乗る前から予想していたとはいえ、その差には辟易させられてしまいました。

まずは新聞・雑誌。
満席で最後尾という条件の悪さもありましたが、はるか手前で配り終わってしまい、
わたしたちのところまで回ってきませんでした。
最後尾から前に向かっても配って欲しかった。
そんなこともあろうかと、自宅から朝刊を持ってきたのは正解でした。

アルコールは有料で、ビール(350ml)がUS$5でした。
食事にもアルコールはつきません。
シンガポール航空で配られる食後のアイスクリームもなし。

成田で積んだはずの機内食も、
デザートのケーキはまるでアメリカの安っぽいダイナーで
出てくるような甘ったるいものでした。
(右;機内食-チキン)

そしてエンターテインメント。
目の前の液晶モニターで映画やMPVを見ることができるのですが、
好きなときにスタートできるオンデマンドではなく、
一斉に始まるので、タイミングを逃すと途中から見ることになります。
オトさんは、映画「しゃべれども しゃべれども」を見ていたのですが、
フライト時間が短いせいか、途中で打ち切られてしまいました。

なんだかんだ不満はありましたが、定刻15:35にグアム(GUM)に到着。
定時発着、安全運航が何よりのサービスと言い聞かせ、降機しました。

トランジット(グアム) 厳しいセキュリティチェック、両替レート、関西の常識・関東の常識
現地は雨でした。

だらだらと坂道になっているサテライトを中央の免税店の方に向けて下り、
手前で右に折れると入国審査です。

パスポートのチェックを受け、カウンターを出て左に向かいます。
グアムに滞在する人は階段を下りてバゲージ・クレイム(手荷物受け取り)に向かいますが、
乗り継ぎ客は階段脇にしつらえられた会議机に座っている事務員に声をかけ、
パスポートとボーディング・パス(搭乗券)を見せてリストをチェックしてもらいます。
OKなら、扉を抜けて吹き抜けの廊下を進み、そのまま出発ロビーに向かいます。

ロビーの入り口でセキュリティ・チェックを受けるのですが、
セキュリティ・ゲートをくぐる時に靴を脱いで裸足にさせられ、
くぐったあとも厳重なボディ・チェックを受けました。

ここを通り抜けると免税店街です。
とはいえ、店の数はそれほど多くはなく(成田並み)、時間潰しにはなりません。

両替所があったので、ちょっとレートをチェックしてみました。
Buy(¥→US$)が117.40です。
成田では109.60でしたから、7.80も高い。
一方、Sell(US$→¥)は97.42です。
売買差が19.98ですから、中間値は9.99。
(つまり、当日の円レートは107.41)
日本では、売買手数料は2%ですが、
グアムでは9%取っている計算になります。
レート悪すぎ。

ところで、トランジットは4時間。長過ぎます。
暇潰しにも飽きたので、免税店街の左にある喫煙コーナーを兼ねた軽食コーナーで
時間を潰すことにしました。

見ていると、日本人の間でもテーブルの席取りに大きな差があることに気づきました。
4人がけのテーブル(向かい合わせに2脚づつ椅子が並んでいる)に2人が座るとき、
向かい合わせに座る人と、椅子を動かして90°の位置に座る人がいるのです。

変だなぁと思って見ていると、関西弁を喋る人はほとんど90°に座っていました。

きっと、向かい合わせだと距離が遠く感じるのと、
お互い真正面だと対峙しているようで堅苦しく感じるんじゃないでしょうか?
関東人が気づかない関西人の常識を垣間見た気がします。

関空行きの搭乗案内が聞こえると、混んでいた一角は閑散としてしまいました。

人間観察をしてみたり、3時間もなすすべもなく時間を潰していましたが、
いよいよ退屈してきた18時過ぎ、お腹もすいたので夕食をとることにしました。
軽食コーナーにはホットドッグ屋が2軒、ヌードルショップが2軒、あとは記憶が定かではないのですが、
いずれにしてもファーストフードばかりです。

迷った末、結局チリ・ドッグとフレンチ・フライ、コーラを頼みました。
2人で$13.80+チップボックスに¢10。
成田で食べるのと同じぐらいの価格でしょうか?

ボーディング・パスには搭乗開始18:50と書いてありますが、アナウンスがありません。
19:00になったのでゲートに向かうことにしました。
行ってみると、16番ゲートはいちばん端です。
今日はつくづく歩かされる日です。

たどり着いてみると、もう搭乗が始まっていました。
機体はボーイング737。液晶モニターはもちろん、オーディオもついていません。
シートは6Bと6E。通路を挟んで離れ離れです。
座席は8割ほど埋まっていますが、わたしたちの周囲はすべてふさがっていました。

グアム-コロール(CO953 GUM-ROR) 途中ヤップ着陸、セキュリティ・チェック
定刻どおり19:35に機体はサテライトを離れ、順調に離陸しました。
水平飛行に移って出された機内食はハムを挟んだロールパンでした。

21:00にヤップ(YAP)に到着。
着地の瞬間、機内のあちこちから声があがるほど大きな音と衝撃がありました。
機長、へたっぴいです。

ヤップで降りる客がみな出て行ってしまうと、
これからセキュリティ・チェックをするのでA・B・C側の乗客だけ荷物を持っていったん降りろ
という機内放送がありました。

この放送を聞いて立ち上がったのは、
英語がネイティブの人を除くと、オトさんだけでした。

ステップを降りて機外に出ると、目の前にターミナルがあります。
コンクリート平屋建ての、トーチカを大きくしたような素っ気ない造りです。

実は、ヤップには1989年にマンタを見に潜りに来たことがあります。

建物は当時のまま変わっていませんでした。
入り口がそのままイミグレーション(入国審査)です。
鉄格子が張られ、なんだか刑務所みたいな雰囲気は
全然変わっていません。(右;ヤップのイミグレーション)


日本語の表示があるのは、かつて日本の統治下にあり、親日感情が強い名残でしょうか?

当時はバゲージクレーム(手荷物受け取り)にはターンテーブルはなく、
スーツケースが運び込まれると、係員が1列に並べていました。
税関を出るとコンクリートむき出しのガランとした待合室だった記憶があります。(右;同上)

セキュリティ・チェックが終わるまで待たされる待合室は当時はありませんでした。

入ってみると、天井・壁・床もきちんと内装してあり、きれいな雰囲気です。
アプローチに面した側は全面ガラス張りで、開放感もあります。

機内にはかなりの人が残っていたのに、
最初降りてきたのはほんの数人でした。

しばらくすると、日本人がぞろぞろやって来ました。
口々に「ワケわからない」と言い合っているところを見ると、
旅行社から何の説明も受けていなかったようです。
(右;まだ人が少ない待合室。日本人はオトさん一人)

アケちゃん(嫁)は機内に残っていたので、あとで様子を聞いてみました。

何回か機内アナウンスが繰り返されたものの誰も立ち上がろうとしないので、
最後はFA(フライト・アテンダント)が追い立てて降ろしてしまったそうです。

その後、体格のいい、いかにもヤップ人といった制服姿の空港職員が数人乗り込んできて、
乗客のいないA・B・C側の荷物棚、シートの下、背もたれと座面の間、
トイレまで隅々をチェックしたそうです。

チェックが終わるとアナウンスがあり、E・F・G側の人を荷物ごとA・B・C側に移らせ、
職員が同じようにチェックしていったということでした。

この間およそ30分。
ごつい空港職員が降りるとまもなく、乗客が戻ってきたそうです。
やれやれ。

21:58。たぶんほぼ定刻どおりにヤップを出発しました。
離陸するとすぐに照明が落とされました。
1時間足らずのフライトの途中、一度だけグアバジュースが配られました。

21:52、定刻より13分早くコロールに到着です。
時差があるので、出発より到着の時刻が早くなってしまいます。

つづく

11/24-1 出発日 成田までは遠かった

出発前日まで-預け荷物を1個25kgに調整
予約を済ませてしまうと、フライトが確定するのを待って予約金を払い込み、
期日までに残金を払い込むぐらいしかやることがありません。
9月の末から11月中旬までにやったことといえば、この2回の送金だけです。

出発が近づき、ワクワク感が盛り上がり始めた11月中旬、最終案内が送られてきました。
スケジュール表を確認すると、
成田発グアム行きコンチネンタル航空(CO962)11:05発に対し、
集合は出発2時間前の9:05、第1ターミナルGカウンターでチケット受け取りということでした。

時間が確定したので、いつも利用している空港近郊のパーキングにネットで予約を入れました。

シャツとか水着とか新調するのもなんだし、特に買い足すものもなく、
結局、前日になるまで他には何もしませんでした。
ゆとりを持ってパッキングができたので、出発前日が祝日(勤労感謝の日)だったのは正解です。

荷物の重さを計ってみると、スーツケース2個の重さはそれぞれ24kgと25kg。
レギとカメラのハウジングは大き目のショルダーバッグに入れて
機内持ち込みにすることにして、
ぎりぎり重量オーバーを免れる重さに調整しました。

出発当日 自宅から成田まで-高速大渋滞
自宅から成田までは車で約100分、
余裕を見て2時間前の7:00に出発しようと、
前の晩にアケちゃん(嫁)と話していました。

起床は5:30。
旅行中はバスタブに浸からないだろうから、ゆっくり湯船につかり、
テレビを見ながら身支度を整え、
予定通り7:00に出発しました。
(右:クルマに積んだ荷物。スーツケース2つとパンパンのショルダーバッグ2つ)

気温は4℃。
半袖シャツの上にウィンドブレーカー、裸足にデッキシューズ姿には低すぎる気温です。

成田に行くときは、いつも高井戸ICから首都高4号線に乗り、
レインボーブリッジを通って湾岸線から東関道へ抜けるルートをとります。

3連休の中日だから首都高は空いているだろうと思っていたのですが、大誤算。

高井戸で首都高4号線に乗って10kmも行かないうちに大渋滞。
笹塚から三宅坂までびっしりノロノロ運転を強いられました。
平日と全然変わらない混み具合です。
(右;首都高4号線 外苑料金所付近)

三宅坂トンネル手前の渋滞案内表示は各JCT周辺の混雑を表示しています。

やっとの思いで中央環状線にはいると、混雑は緩和され軽快にレインボーブリッジを通過できました。

このまま順調に行けると思いましたが、
世の中そんなに甘くはありません。
湾岸線に入るとすぐに大渋滞です。
カーナビには直前になるまで渋滞表示が出ていませんでした。

有明を過ぎたあたりから葛西JCTまでの自然渋滞と、
葛西料金所手前から浦安料金所手前までの
ディズニーランド渋滞の、両方に巻き込まれてしまいました。

つまり、平日と休日の両方の渋滞が発生していたわけです。
(左;首都高湾岸線辰巳JCT。 右;ほぼ同じ地点でのカーナビ表示)

去年の同じ時期と比べると、ここまで30分余計にかかっています。
早めに出てきた貯金を浦安までに使い果たしてしまいました。

でも、おかげさまで渋滞はここまで。
京葉道路を超えた後は、いつもどおりガラガラでした。

途中、酒々井PAでトイレ休憩を入れ、成田空港そばのパーキングに着いたのは
すでに集合時刻の9:05になっていました。

成田空港にて-チェックイン、両替、搭乗
パーキングの巡回マイクロバスで空港に着き、Gカウンターでチケットを受け取ったのは9:20。

このGカウンター、第1ターミナルのいちばん隅っこにあります。
一方、コンチネンタルのカウンターは、いちばん中央寄りのAカウンター。
スーツケースを乗せたカートを押しながら、混雑する通路を端から端まで往復させられました。

この日は、Aカウンターも隣のBカウンター(ノースウエスト)も大混雑で、
荷物を預けてチェックインできたのは、9:40をまわっていました。

やっと身軽になれたので、5階で急いで朝食を食べてから4階に戻ってドルへの両替をしました。
いつも出発ロビーの両替所で現金に替えるのですが、
今回は現金のほか、手数料が安いT/C(トラベラーズチェック)を$400分作りました。

気がつくともう10:15分を過ぎています。
手荷物検査、出国手続きを終えると、もうファイナル・コール(搭乗最終案内)が聞こえてきました。
免税店で急いでタバコを買って、ゲートに向かいます。
14ゲートではすでにファースト、ビジネスの搭乗が終わり、
エコノミー客の長い列が動き始めているところでした。

つづく