成田-グアム(CO962 NRT-GUM) 機内サービスは褒められない
わたしたちのシートは46で、最後尾です。
すでにかなりの人が搭乗しているので、自分たちの席にたどり着くのに結構手間取りました。
見回すとあいている席は1席もなく、完全な満席です。
アメリカ系航空会社を利用するのは本当に久し振りです。
アジア系航空会社に比べるとサービスが行き届いているとはいえません。
FA(フライト・アテンダント)の平均年齢はかなり高めで私語も多く、業務を淡々とこなす印象です。
乗る前から予想していたとはいえ、その差には辟易させられてしまいました。
まずは新聞・雑誌。
満席で最後尾という条件の悪さもありましたが、はるか手前で配り終わってしまい、
わたしたちのところまで回ってきませんでした。
最後尾から前に向かっても配って欲しかった。
そんなこともあろうかと、自宅から朝刊を持ってきたのは正解でした。
アルコールは有料で、ビール(350ml)がUS$5でした。
食事にもアルコールはつきません。
シンガポール航空で配られる食後のアイスクリームもなし。
成田で積んだはずの機内食も、
デザートのケーキはまるでアメリカの安っぽいダイナーで
出てくるような甘ったるいものでした。
(右;機内食-チキン)
そしてエンターテインメント。
目の前の液晶モニターで映画やMPVを見ることができるのですが、
好きなときにスタートできるオンデマンドではなく、
一斉に始まるので、タイミングを逃すと途中から見ることになります。
オトさんは、映画「しゃべれども しゃべれども」を見ていたのですが、
フライト時間が短いせいか、途中で打ち切られてしまいました。
なんだかんだ不満はありましたが、定刻15:35にグアム(GUM)に到着。
定時発着、安全運航が何よりのサービスと言い聞かせ、降機しました。
トランジット(グアム) 厳しいセキュリティチェック、両替レート、関西の常識・関東の常識
現地は雨でした。
だらだらと坂道になっているサテライトを中央の免税店の方に向けて下り、
手前で右に折れると入国審査です。
パスポートのチェックを受け、カウンターを出て左に向かいます。
グアムに滞在する人は階段を下りてバゲージ・クレイム(手荷物受け取り)に向かいますが、
乗り継ぎ客は階段脇にしつらえられた会議机に座っている事務員に声をかけ、
パスポートとボーディング・パス(搭乗券)を見せてリストをチェックしてもらいます。
OKなら、扉を抜けて吹き抜けの廊下を進み、そのまま出発ロビーに向かいます。
ロビーの入り口でセキュリティ・チェックを受けるのですが、
セキュリティ・ゲートをくぐる時に靴を脱いで裸足にさせられ、
くぐったあとも厳重なボディ・チェックを受けました。
ここを通り抜けると免税店街です。
とはいえ、店の数はそれほど多くはなく(成田並み)、時間潰しにはなりません。
両替所があったので、ちょっとレートをチェックしてみました。
Buy(¥→US$)が117.40です。
成田では109.60でしたから、7.80も高い。
一方、Sell(US$→¥)は97.42です。
売買差が19.98ですから、中間値は9.99。
(つまり、当日の円レートは107.41)
日本では、売買手数料は2%ですが、
グアムでは9%取っている計算になります。
レート悪すぎ。
ところで、トランジットは4時間。長過ぎます。
暇潰しにも飽きたので、免税店街の左にある喫煙コーナーを兼ねた軽食コーナーで
時間を潰すことにしました。
見ていると、日本人の間でもテーブルの席取りに大きな差があることに気づきました。
4人がけのテーブル(向かい合わせに2脚づつ椅子が並んでいる)に2人が座るとき、
向かい合わせに座る人と、椅子を動かして90°の位置に座る人がいるのです。
変だなぁと思って見ていると、関西弁を喋る人はほとんど90°に座っていました。
きっと、向かい合わせだと距離が遠く感じるのと、
お互い真正面だと対峙しているようで堅苦しく感じるんじゃないでしょうか?
関東人が気づかない関西人の常識を垣間見た気がします。
関空行きの搭乗案内が聞こえると、混んでいた一角は閑散としてしまいました。
人間観察をしてみたり、3時間もなすすべもなく時間を潰していましたが、
いよいよ退屈してきた18時過ぎ、お腹もすいたので夕食をとることにしました。
軽食コーナーにはホットドッグ屋が2軒、ヌードルショップが2軒、あとは記憶が定かではないのですが、
いずれにしてもファーストフードばかりです。
迷った末、結局チリ・ドッグとフレンチ・フライ、コーラを頼みました。
2人で$13.80+チップボックスに¢10。
成田で食べるのと同じぐらいの価格でしょうか?
ボーディング・パスには搭乗開始18:50と書いてありますが、アナウンスがありません。
19:00になったのでゲートに向かうことにしました。
行ってみると、16番ゲートはいちばん端です。
今日はつくづく歩かされる日です。
たどり着いてみると、もう搭乗が始まっていました。
機体はボーイング737。液晶モニターはもちろん、オーディオもついていません。
シートは6Bと6E。通路を挟んで離れ離れです。
座席は8割ほど埋まっていますが、わたしたちの周囲はすべてふさがっていました。
グアム-コロール(CO953 GUM-ROR) 途中ヤップ着陸、セキュリティ・チェック
定刻どおり19:35に機体はサテライトを離れ、順調に離陸しました。
水平飛行に移って出された機内食はハムを挟んだロールパンでした。
21:00にヤップ(YAP)に到着。
着地の瞬間、機内のあちこちから声があがるほど大きな音と衝撃がありました。
機長、へたっぴいです。
ヤップで降りる客がみな出て行ってしまうと、
これからセキュリティ・チェックをするのでA・B・C側の乗客だけ荷物を持っていったん降りろ
という機内放送がありました。
この放送を聞いて立ち上がったのは、
英語がネイティブの人を除くと、オトさんだけでした。
ステップを降りて機外に出ると、目の前にターミナルがあります。
コンクリート平屋建ての、トーチカを大きくしたような素っ気ない造りです。
実は、ヤップには1989年にマンタを見に潜りに来たことがあります。
建物は当時のまま変わっていませんでした。
入り口がそのままイミグレーション(入国審査)です。
鉄格子が張られ、なんだか刑務所みたいな雰囲気は
全然変わっていません。(右;ヤップのイミグレーション)
日本語の表示があるのは、かつて日本の統治下にあり、親日感情が強い名残でしょうか?
当時はバゲージクレーム(手荷物受け取り)にはターンテーブルはなく、
スーツケースが運び込まれると、係員が1列に並べていました。
税関を出るとコンクリートむき出しのガランとした待合室だった記憶があります。(右;同上)
セキュリティ・チェックが終わるまで待たされる待合室は当時はありませんでした。
入ってみると、天井・壁・床もきちんと内装してあり、きれいな雰囲気です。
アプローチに面した側は全面ガラス張りで、開放感もあります。
機内にはかなりの人が残っていたのに、
最初降りてきたのはほんの数人でした。
しばらくすると、日本人がぞろぞろやって来ました。
口々に「ワケわからない」と言い合っているところを見ると、
旅行社から何の説明も受けていなかったようです。
(右;まだ人が少ない待合室。日本人はオトさん一人)
アケちゃん(嫁)は機内に残っていたので、あとで様子を聞いてみました。
何回か機内アナウンスが繰り返されたものの誰も立ち上がろうとしないので、
最後はFA(フライト・アテンダント)が追い立てて降ろしてしまったそうです。
その後、体格のいい、いかにもヤップ人といった制服姿の空港職員が数人乗り込んできて、
乗客のいないA・B・C側の荷物棚、シートの下、背もたれと座面の間、
トイレまで隅々をチェックしたそうです。
チェックが終わるとアナウンスがあり、E・F・G側の人を荷物ごとA・B・C側に移らせ、
職員が同じようにチェックしていったということでした。
この間およそ30分。
ごつい空港職員が降りるとまもなく、乗客が戻ってきたそうです。
やれやれ。
21:58。たぶんほぼ定刻どおりにヤップを出発しました。
離陸するとすぐに照明が落とされました。
1時間足らずのフライトの途中、一度だけグアバジュースが配られました。
21:52、定刻より13分早くコロールに到着です。
時差があるので、出発より到着の時刻が早くなってしまいます。
つづく
2007年11月24日
11/24-2 出発日 機中の人
ラベル:
2007/11/24 往路,
空港、機内
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